慢性咽喉頭炎
■慢性咽喉頭炎とは
いつものどが乾燥した状態で痛い場合や、のどの違和感、異物感、痛みなどがあります。
口の中やのどが乾燥、発赤していることが多くみられます。
慢性喉頭炎の場合、声がれやせきから始まることがあります。
■慢性咽喉頭炎の症状
・のどの違和感(不快な感じ、乾燥した感じ、つまった感じなど)を感じる
・軽いのどの痛み
・飲み込む時にのどが少し痛い
・痰がでる
・咳がでる、咳払いをよくする
・少し声がかすれる
■慢性咽喉頭炎の原因
・急性咽喉頭炎が繰り返し起こり慢性咽喉頭炎となります。
・喫煙
・飲酒
・加齢変化によるノドの乾燥
・大気汚染(近年ではPM2.5や黄砂など)
・慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎による後鼻漏(鼻水がのどに落ちること)
・喉頭アレルギー(のどのアレルギー)
・逆流性食道炎(胸やけやゲップなど胃酸が上がるような症状もある方)など
■検査・診断
慢性咽喉頭炎以外の病気(癌やポリープなど)を確実に診断することが大切です。
問診、画像診断、血液検査などを行ない、極細の咽・喉頭ファイバーで詳しく観察します。
■当院の治療法
(1)のどの炎症を抑えるような内服薬やうがい薬などを処方します。
(2)のど症状に対して、のどへの薬液噴射や塗布やネブライザー治療を行ないます。
(3)副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など他の疾患が関係している場合は、そちらの疾患の治療も行います。
(4)漢方薬を積極的に使います。
■注意点
・症状がなかなか改善しない場合や、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す場合が多いです。
・まずは禁煙、禁酒をすることが治療において大切です。
・ほこりやPM2.5を吸いこまないように注意してください。
・のどが乾燥しないように、マスクをしてください。
・室内が乾燥しないように、適切な湿度を保って下さい。
・症状がなかなか取れない場合は、呼吸器科の受診をお勧めすることもあります。