■はじめに
耳鳴りや、難聴を伴う、ぐるぐるとしためまいが起こっている方は、メニエール病かもしれません。
■メニエール病とは
メニエール病とは過労、寝不足、ストレスなどがきっかけとなり発病する内耳性の疾患です。
回転性めまい、耳鳴り、難聴が、メニエール病の三大症状です。また、吐き気、嘔吐を伴うこともあります。
回転性めまい、耳鳴り、難聴が、メニエール病の三大症状です。また、吐き気、嘔吐を伴うこともあります。
30歳代から50歳代の働き盛りの人がかかりやすく、男女差はありません。
多くの人に共通しているのは、仕事や人間関係などで人一倍緊張感が続いていたり、責任感が強く、働きすぎの傾向にあり、強いストレスの中で生活をしている人です。
めまい、耳鳴りや難聴が反復し、症状が良くなったり悪化したりします。
初回発作から2回目の発作までの期間は、半年以内が多いようです。
■症状
発病の初期は耳の塞がった感じや、ブーと言う耳鳴りや、軽い難聴だけです。突然ぐるぐる回るめまい発作が起こり、しばしば吐き気、嘔吐が起こります。
回転性めまいの持続時間は、数分から数時間に及びます。めまいは1~2日で軽快しますが、しばしばめまい発作を繰り返し、放置するとしだいに難聴が進行します。
回転性めまいの持続時間は、数分から数時間に及びます。めまいは1~2日で軽快しますが、しばしばめまい発作を繰り返し、放置するとしだいに難聴が進行します。
■原因
内耳には音を聞く蝸牛と、体の平衡に関係する三半規管があります。蝸牛はカタツムリのように、管が渦巻いた構造をしており、その中にリンパ液が入っています。
このリンパ液が増えた状態を、内リンパ水腫(水ぶくれの状態)といい、それが三半規管にも影響してめまいが起こります。
このリンパ液が増えた状態を、内リンパ水腫(水ぶくれの状態)といい、それが三半規管にも影響してめまいが起こります。
■検査・診断
メニエール病の検査は、主に聴力検査と眼振検査を行います。
聴力検査を行うことで、難聴がないか確認します。眼振検査では、赤外線CCDカメラを装着したうえで、仰向けに寝た状態になります。そこから頭の位置をかえることによって、眼振の向きが変わることを確認していきます。
聴力検査を行うことで、難聴がないか確認します。眼振検査では、赤外線CCDカメラを装着したうえで、仰向けに寝た状態になります。そこから頭の位置をかえることによって、眼振の向きが変わることを確認していきます。
■治療法
発病のきっかけや症状を増悪させるストレスをできるだけ取り除きます。塩分は控えめにし、規則正しい生活パターンや十分な睡眠を心がけます。
少なくとも3カ月間は定期的に通院し、症状に応じた内服治療を続けます。
少なくとも3カ月間は定期的に通院し、症状に応じた内服治療を続けます。
基本的には薬を飲みながら様子を見ます。水分代謝を促進させる利尿剤(イソバイド)もしくは漢方薬(紫苓湯、五苓散など)、内耳の細胞が変化するのを抑えるためにステロイド剤、神経に活力を与えるビタミン剤、血液の循環を良くする薬などを用います。
■日常生活で気を付けること
精神的疲労、肉体的過労、睡眠不足に注意することが予防につながります。
また、季節の変わり目や気候の変化、特に低気圧や前線の接近している時に発作を起こしやすくなるということもわかっているので、このようなときには過労を避け、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
また、季節の変わり目や気候の変化、特に低気圧や前線の接近している時に発作を起こしやすくなるということもわかっているので、このようなときには過労を避け、ストレスを溜め込まないようにしましょう。