■鼻出血の対処法
鼻血は誰でも目にしたり、経験していると思います。
子供の鼻血や傷、打撲等による鼻血はすぐに止血できますが、持病が原因だったり、出血部位によっては止血が困難で大量出血を起こすこともあります。まずは、誰でもできる正しい止血法を覚えましょう。
子供の鼻血や傷、打撲等による鼻血はすぐに止血できますが、持病が原因だったり、出血部位によっては止血が困難で大量出血を起こすこともあります。まずは、誰でもできる正しい止血法を覚えましょう。
■まず自分でできる止血法
とりあえず落ち着くことが大切です。鼻出血の際、ほとんどの人は興奮するので、血圧が上がってますます血が出やすくなります。ほとんどの場合、鼻腔の前の方(キーゼルバッハ部位)から出るので、柔らかいティッシュを鼻の入り口に詰めて、鼻をつまみましょう。
そして、5〜10分はしっかりと押さえましょう。これで何とかなることが多いです。
そして、5〜10分はしっかりと押さえましょう。これで何とかなることが多いです。
また、仰向けで寝ると、喉に血が下がってきて気持ちが悪くなるので、うつむき加減に座って休んだ方が良いでしょう。
喉に少し固まった血が下がってきたら、そっと舌を使って押し出しましょう。血を飲むと胃内にいつまでも停留して気分が悪くなって嘔吐の原因になるので飲んではいけません。鼻を吸ったりすると、また血が出てきますのでやめましょう。
■診断・治療
耳鼻咽喉科外来では鼻の入り口から奥の方まで鼻鏡や、内視鏡を使って出血場所を確認します。出血部位が見つかったら、血管収縮性のある薬液を用いて止血したり、止血用の圧迫タンポンを鼻腔内に詰めて応急的な止血処置をします。
反復性鼻出血の場合には、腐食性薬剤(トリクロール酢酸)、電気凝固する方法で原因血管を焼灼して止血処置や再出血の予防処置をします。
激しい鼻出血が鼻腔の深部から起こるようなケースでは入院手術を要することもあります。
■原因
小児の鼻出血で1番多い原因は、アレルギー性鼻炎や単純性鼻炎、副鼻腔炎などの鼻の病気があり、鼻汁の刺激でかゆいために、鼻の入り口を指でいじることです。鼻ほじりは止めましょう。
鼻血を繰り返す場合は、耳鼻咽喉科で鼻の治療と出血部位の処置をしてもらいましょう。大人の場合は高血圧や動脈硬化が進んだ場合に鼻血が出やすくなります。普段から健康に気をつけましょう。
また若い女性では月経異常および妊娠中に鼻出血の起こることがあります。
白血病のような血液の病気の時も鼻血が出ます。原因がはっきりしない鼻血の時は、血液検査を受けましょう。
鼻副鼻腔領域に腫瘍ができている可能性もあります。いずれにしても鼻血が続く場合は早めに耳鼻科を受診しましょう。