花粉症レーザー治療
■このような方にレーザー治療をおすすめします
・妊娠をお考えの方(妊娠前)や授乳中で薬を使えない方
・今まで薬であまり効果が得られなかった方
・眠くなるなど薬の副作用が出やすい方
・薬を服用していないと快適な日常生活を送れない方
また、レーザー治療の特長として、短い時間で施術が完了するという点もありますので、次のような方にもお勧めします。
・継続的な通院が難しい方
・鼻炎のため受験勉強に集中できないとお悩みのお子様(中学校高学年から施術可能。)
治療の持続期間は2年から3年です。
■レーザー治療とは
レーザーによって鼻粘膜を焼く治療です。
花粉症・アレルギー性鼻炎に対して、くしゃみ、鼻水、鼻閉に効果が期待できます。
レーザー治療ができるかどうかについては鼻の中の状態と血液検査により判断します。
鼻の中を表面麻酔しますので痛みや出血はほとんどありません。
■治療のタイミング
スギ花粉症の方は効果の観点から、シーズン以外の5月から12月までに治療を受ける必要があります。
片側づつ1週間以上あけて行ないます。予約制です。
■費用
費用は健康保険が適応され、医院窓口での金額は、
片側で手術時3000円程度(3割負担の患者さんの場合)となります。
症状や検査内容により治療内容が異なりますから、費用はあくまで目安にして下さい。
もし以前に他医療機関で受けられた検査結果をお持ちの場合は、
診察時にご持参いただければ検査費用をおさえる事が出来る場合があります。
治療に用いるレーザーは数種ありますが、当院では鼻粘膜に対するダメージが少なくほぼ無痛に手術が行え、出血も少ないC02レーザー装置を採用しております。
■治療の流れ
(1)通常の診察
通常の診察を受けていただき、レーザーによる治療が可能かどうかを確認します。
鼻中隔湾曲症や副鼻腔炎などの症状がある方はレーザー治療を行うことができないこともあります。
また、まれに患者さんの症状の改善が期待できないケースがあるため、鼻の状態をしっかりと確認します。
(2)当日の治療
治療の当日は、局所麻酔をかけることから開始します。
注射は使用せず、麻酔液のついた綿棒とガーゼを鼻に入れて、粘膜の表面に塗ります。
15分ほど麻酔の効果が出るまでお待ちいただきます。
麻酔の効きが確認できたら、次にレーザー光を照射し、粘膜を焼いていきます。
レーザー光照射は片鼻約5分から10分程度で完了します。
レーザー光照射による出血や痛みはほとんどありません。
麻酔の時間を入れても治療自体にかかる時間は30分~40分ほどです。
(3)当日治療後
基本的には治療終了後からいつも通りの生活をしていただいて問題ありません。
激しい運動、長湯、サウナ、喫煙、飲酒は避けてください。
副作用はほとんどありませんが、麻酔の効果が切れてから翌日くらいまで、鼻の付け根周辺に鈍い痛みを感じることがありますが心配ありません。
治療直後は鼻がよく通りますが、数時間経つと一時的に鼻水・鼻づまりが生じ、口呼吸になります。
(4)翌日以後
その後、粘膜にかさぶたができます。
手術完了後7日から10日経過すると、かさぶたが自然に取れて徐々にスッキリしてきます。
手術してから2週間後を目安に再度ご来院いただき、経過を確認し、特に問題がなければ治療は終了です。
■よくあるご質問
A.中学高学年以上で可能です。レーザー治療する場合に細い内視鏡とレーザーの機械を鼻の中に入れますので、それなりの体格でないとできません。よって中学高学年以上でないとできないことが多いです。
A.鼻の機能が低下することはありません。レーザー治療後に鼻水、鼻づまりが起きることによって、一時的に匂いがわかりにくくなることもありますが、鼻水・鼻づまりが治まれば、改善します。
A.血圧や心拍数が上がると鼻出血を起こす可能性がありますので、数日から1週間程度は激しい運動や長時間のお風呂などは控えて下さい。