インフルエンザ
■インフルエンザとは
かぜ症候群と比較すると一般的に症状が強く、
高齢者や乳幼児がかかった場合は脳炎や肺炎などを合併して重症化する場合があるため注意が必要です。
■インフルエンザの症状
インフルエンザの潜伏期間(感染してから熱などの症状が発症するまでの期間)は1、2日です。
倦怠感や発熱、頭痛、筋肉・関節痛などの全身症状や、のどの痛みや鼻水、咳などの上気道の症状が中心です。
しかし、吐き気や下痢などがみられる場合もあります。
■検査・診断
インフルエンザ対策は早期発見が決め手です!
しかし、インフルエンザにかかっていても、発症初期のウイルス量が少ない状況では陰性になる場合があり、
辛い症状が出ていても、すぐに治療を開始できない場合があります。
当院では、「インフルエンザ迅速キット」を導入しており、
この迅速キットでは発症初期から診断が可能となります。
インフルエンザの迅速診断は、粘膜液を鼻の奥から綿棒で採り検査します。
およそ数分程度で結果を出すことができます。
■当院の治療法
発症してから48時間以内の抗インフルエンザ薬の投与が必要で、
数日早く発熱等の症状を改善し、重症化を防ぐことが期待できます。
インフルエンザ予防のために最も有効なのはインフルエンザの予防接種です。
11月、12月上旬頃の流行が本格化する前の10月からインフルエンザワクチンを接種します。
予防接種による予防効果は、おおよそ約50~60%程度です。
そのため、ワクチンを接種しても発症してしまう人は少なからず存在します。
しかし、重症化や死亡を防ぐのに一定の効果があることは証明されています。
また漢方を併用することもおこなっています。
■生活上の注意点
脱水にならないようにこまめに水分補給をしてください。
特に吐き気や下痢症状がある場合は、5分おきに2-3口ずつ程度飲むといった水分補給の仕方が必要です。
また、、暑がっている時は熱を逃がすように少し薄着にして、寒がっている時は温めるなどして体温調整を促してあげることも重要です。
消化のよいものを少しずつ食べ、栄養補給もしっかりしましょう。
熱が下がって症状が良くなっても、インフルエンザウイルスは消えていないため、周りの人にインフルエンザウイルスをうつしてしまう可能性があります。
熱が下がった後も2~3日程度は自宅休養をとるようにしてください。