補聴器外来
第二週、第四週の水曜日の午前、
第二週、第四週の土曜日の午前と午後に
予約制で補聴器外来を行なっています。
■聴力について
聴力は一般的に30代を境に衰え始め、高い音域からから徐々に低下していきます。
高い音域が聞き取りづらくなると、母音は聞き取れるが、子音が聞き取りづらくなります。
例えば、「佐藤さん」と「加藤さん」や「広い」と「白い」のように言葉の聞き間違いを引き起こします。
以下のポイントに1つでも当てはまる場合は、一度耳鼻咽喉科に受診されることをお勧めします。
・話しかけられたときに、聞き返すことが多い
・テレビの音が大きいとよく言われる
・聞き間違いが多い
・他の音が重なると、会話がうまく聞き取れない
・銀行や病院の窓口などで、名前を呼ぶ声が聞こえづらい
■補聴器の役割と効果
補聴器を使用すると前に聞こえていたような聞こえに戻るわけではありません。
しかし、これまでに聞こえづらかった音が聞くことができるようになることで、
生活の中での様々な不便が軽減され、よりストレスなく暮らすことができます。
① 相手が聞きとりやすい声で話せるようになる
聴力が弱い方が話しをすると、必要以上に大きい声で話したり、聞こえないような小さな声で話したりします。
こういったことは、ご自身の声が聞き取りにくくなることから起こります。
補聴器を使用することで、ご自身の声もこれまで以上に聞き取りやすくなるので、発音や声の調子が改善されます。
② 会話が聞き取りやすくなる
補聴器を使用することで、今までよりも小さい音が聞きやすくなります。
また、補聴器によっては騒がしい場所でも、雑音を排除し聞き取りやすくする機能が付いているものもあります。
これにより会話での聞き返しが減り、コミュニケーションがスムーズになります。
③ 小さい音量でも、テレビが見られるようになる
補聴器を付けることで、これまでよりも小さい音量でテレビを見ることができます。
また、専用の器具を使い、補聴器から直接テレビの音声を聞くことができる補聴器もあります。
※ 補聴器は、1人1人の難聴や聞こえの状態により調整することが必要です。
装着する人によってその効果が異なる場合があります。
■補聴器外来の流れ
聴力検査などを行います。
診察で耳の状態、聴力、難聴の診断後、補聴器適応を判断します。
補聴器外来を受診いただき使用に関して問題がないかを確認させていただき調整等を行います。
使用に際して問題が無く、ご希望される場合は補聴器を作製、調整後、お渡しいたします(ご購入いただきます)。
お渡し(ご購入)後、定期的に補聴器のフィティングやクリーニングを行います。お渡し後も定期的なメンテナンスがとても重要です。