■はじめに
ベッドで寝たり起きたりしたときや、寝返りをうったとき、頭や体を動かしたときに、ぐるぐると回るようなめまいが起こる方は、良性発作性頭位めまい症かもしれません。
■良性発作性頭位めまい症とは
良性発作性頭位めまい症は、特定の頭の位置をとったり、頭の位置を変えることで周囲がぐるぐると回るようなめまいが起こる病気です。めまいは数十秒から長くても数分程度
続く場合が多いです。
メニエール病の患者様に見られるような難聴や耳鳴りを伴うことはなく、また、手足のしびれなどの神経症状を伴うことはありません。良性発作性頭位めまい症は、40~60代の女性に多い傾向です。この原因として女性に起きる閉経の影響でカルシウムの吸収が悪くなり、男性に比べて2~3倍もこの病気になりやすいと言われています。しかし、どの年齢層でも起こる可能性のある病気です。また、めまいが起こる原因として、一番多いと言われています。
「良性」の名前のとおり深刻な病気ではなく、時間とともにめまい症状は軽快・消失していきます。
続く場合が多いです。
メニエール病の患者様に見られるような難聴や耳鳴りを伴うことはなく、また、手足のしびれなどの神経症状を伴うことはありません。良性発作性頭位めまい症は、40~60代の女性に多い傾向です。この原因として女性に起きる閉経の影響でカルシウムの吸収が悪くなり、男性に比べて2~3倍もこの病気になりやすいと言われています。しかし、どの年齢層でも起こる可能性のある病気です。また、めまいが起こる原因として、一番多いと言われています。
「良性」の名前のとおり深刻な病気ではなく、時間とともにめまい症状は軽快・消失していきます。
■検査・診断
眼振検査
- 良性発作性頭位めまい症の診断では、眼振検査という目の動きを確認する検査を行います。
具体的には、赤外線CCDカメラを装着したうえで、仰向けに寝た状態になります。そこから頭の位置をかえることによって、眼振の向きが変わることを確認していきます。
他の病気との鑑別を目的とした検査
また、他の病気である可能性もあるため、良性発作性頭位めまい症との鑑別を目的とした検査も行います。
良性発作性頭位めまい症は難聴を伴わないため、聴力の低下がないことを確かめるために聴力検査を行います。
もし、聴力の低下がある場合、突発性難聴、メニエール病などの病気である可能性がありますので、それらに適した治療を行います。
さらに、脳出血などが原因となり、めまいが起こる場合もあるため、手足の麻痺、感覚障害、意識障害などが確認された場合には、専門施設を紹介しCTやMRIなどの画像検査を行っていただきます。
■治療法
良性発作性頭位めまい症は自然に治ることが多いですが、めまいのリハビリ(寝返り運動)を行うことが有効です。
また、めまい感が強く吐き気などがあるときには、その症状を抑えることを目的として抗めまい薬、制吐剤などを処方いたします。
また、めまい感が強く吐き気などがあるときには、その症状を抑えることを目的として抗めまい薬、制吐剤などを処方いたします。
■寝返り運動
通常は首だけ動かしていただきますが、首に問題のある患者さんについては身体全体で、体位を変換していただきます。
まず体制を仰向けにして、正面→右向き→正面→左向き→正面を一往復とします。
各頭位の持続時間は約10秒とします。
1回につき、5~6往復とし、1日当たり少なくとも2~3回行ってください。
施行回数については、特に制限はありません。ご高齢の方でもできる簡単な方法ですので、無理のない範囲で行いましょう。
まず体制を仰向けにして、正面→右向き→正面→左向き→正面を一往復とします。
各頭位の持続時間は約10秒とします。
1回につき、5~6往復とし、1日当たり少なくとも2~3回行ってください。
施行回数については、特に制限はありません。ご高齢の方でもできる簡単な方法ですので、無理のない範囲で行いましょう。
■日常生活で気を付けること
BPPVの患者さんが最も気になるのは、一度治っても またおこるのではないかという再発に対する心配です。BPPVの再発予防のポイントは、第一に耳石がはがれることに対する予防です。BPPVは、ストレスによっておこりやすいこと、長時間同じ姿勢をとることでおこりやすいことを考えると、寝る姿勢を変化させること、適度な運動を心掛けることが重要です。